東京の大企業を退職して地元の宮古で新世代のIT事業を始める理由

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A serene coastal scene featuring jagged rock formations surrounded by calm water and patches of green vegetation, with a clear blue sky in the background.
岩手県宮古市 – 浄土ヶ浜(撮影:畠山 智裕)

皆さん始めまして。合同会社Elun Labs創業者の畠山 智裕(はたけやま ともひろ)と申します。
この度、6年以上勤めたグリーホールディングス株式会社を退職し、地元の岩手県宮古市に戻ってきました。

宮古市立崎山小学校→宮古市立崎山中学校→岩手県立宮古北高等学校→岩手県立大学→岩手県立大学大学院と、岩手の大学を卒業後までずっと地元の岩手に住み続けてから、上京して10年ほど東京都渋谷区に住み、株式会社アカツキやグリーホールディングス株式会社といった、いずれもIT・エンタメ系の東証プライム(旧:東証一部)上場企業の正社員として仕事をしていました
これまでエンタメ業界を中心に、ゲーム・アニメ・小説・音楽・VTuberプロデュースと、ほとんど全てと言って良いほど様々なジャンルのIT・エンタメ事業に従事して参りました。
特に、0から1を創り出すゼロイチの仕事を得意とし、様々なIP制作に携わらせていただきました。

人口減少が続く、地元「宮古」

さて、ここからが本題となります。そんな私が、安定した大手エンタメ企業の正社員という道から、地元に戻って事業を起こすのは、大きな理由があります。

都民として長らく過ごしながらも、愛着のある地元岩手のことは、ずっと見守り続けていました。
特に、宮古市は私が産声を上げた時から高校卒業までずっと住み続けていた場所ということもあり、ずっと気になっていました。

日本国において、少子高齢化問題というのは度々取り上げられる課題ですが、宮古市でもそれが顕著に現れています。宮古市の人口減少は鋭い角度で減少しており、ここ5年間での人口変動は「−11.13%」と非常に減少率が高くなっています。
少子化による廃校や、各学校のクラス縮小化、私が幼少期の頃には人で溢れていた宮古駅も、今では閑散としたものです。

しかし私は、宮古がとても素晴らしい街であるということを魂レベルで知っています
そんな宮古が、徐々に閑散としていく。それが寂しさとなり、不安となり、とある決意に代わりました。

自分が宮古を元気にする!

少子高齢化を始めとした様々な社会課題は、行政・政府・国会・地方自治体によってその対策が努めて進められていると思います。
しかし、これらの課題は政治や地方自治体の活動のみではどうにもならない面もあると感じました。
観光事業の注力や定期イベントによる町興しだけでは、人口が増える要素には繋がりにくいからです。
結局のところ、いくら観光やお祭りで観光客にアプローチしても、「ここに住みたい」と本気で考える方はほとんどいないでしょう。
「あぁ、とても楽しかった」「良いところだったな〜」というポジティブイメージには繋がりますが、「転居する」という実行動を誘うには、人間の性質上、どうしてもパワー不足なのではないかと思いました。(とはいえ、観光もとても大事です!)

宮古の少子高齢化を止める鍵とは?

では、何が少子化を止めるのか。
それは、「雇用」です。

そもそも、なぜ宮古の若者が、あるいはその他田舎出身の若者が都会へ出て行ってしまうのか。それは、働く場所や選択肢が少ないからです。

私事で恐縮ですが、私が岩手の大学院を修了後、即上京したのは、エンタメ業界のトップ企業が宮古市にはもちろん、岩手県になかったからです。

そんな原体験を元に、様々な経験や実体験、実績を経て、今の私が思ったことは一つでした。

宮古で誰もが就職したくなるようなトップ企業を創り出す!

そう、若者が都会に出ていかなくても良いようなトップ企業を宮古市に誕生させることができれば、少なくとも人口流出については歯止めをかけることができ、その企業に魅力を感じた若者は、逆に都会から宮古に働きに来るということもある、というわけです。
愛知県の豊田市に本社を置く、日本最大手のトップ企業であるトヨタ自動車が良い例です。
愛知県にお住まいの方々はわざわざ上京することなく、トップ企業に就職することができるのです。
そもそも、名古屋は都会じゃあないか、というツッコミはいったん無視します……。(本質的な話ではないため)

では、どのような企業を創り出せば良いのか。
岩手県は全国比で見ても広大な面積があり、使われていない空き地も非常に多く、製造業等にとても親和性が高い。
それならば、新規工場稼働による製造業が良いのではないか。そうお考えの方も多くいらっしゃると思います。
しかし、もう一つ、岩手県が持つ特徴を忘れてはいけません。

人口が限りなく少ない。

新規工場稼働による製造業は人手が大量に必要となるため、他県からも労働者を集めることが可能です。
それにより、人口増加によって子どももたくさん生まれるという好循環が実現できる。

と、普通に考えればそう思うでしょう。

ですが、それは本当に最適な方法なのでしょうか?
私の答えは「」です。

宮古市を含む岩手県沿岸部は、土地の広さに対して総人口と労働可能人口が極めて限られている地域です。
宮古市の人口はおよそ5万人(2023年1月時点)、そのうち生産年齢人口(15〜64歳)はさらに少なく、高齢化率は全国平均を大きく上回ります。
そして、先述の通り、ここ5年間での宮古市の人口変動は「−11.13%」です。つまり、5年間で「−11.13%」の人口が減り続けているということです。

この条件下で大規模な工場型製造業を新たに立地させる場合、初期稼働に必要な労働力を地元だけで確保することはほぼ不可能です。結果として、県外や海外から大量の労働者を受け入れる必要が生じます。

一見すると、外部労働者の流入は人口増加に繋がるように思えますが、実際には多くが単身赴任や短期雇用であり、長期定住や家族帯同は限られます。
そのため、地元の若者が地元で働く環境づくりという観点でも、総人口を継続的に増やすという観点でも、効果が非常に薄く、地域経済への持続的な波及も限定的になってしまうのです。

さらに、製造業は事業モデル上「一定規模以上の現場作業員」を継続的に確保しなければ成立しません
需要変動や海外拠点との競争によって生産規模を縮小せざるを得ない状況が来れば、雇用喪失がそのまま人口流出に直結します。

宮古市にある「田老鉱山跡」(旧:田老町)もまた、かつては労働者で溢れていたそうですが、今ではサバゲーマーに人気の廃墟です。(危険なのでやめましょうね)

加えて、宮古市は大都市圏から距離があり、大きな港を持つ地方とはいえ、高速交通網や港湾の輸送効率で不利になりやすく、原材料・製品の物流コストが高騰しやすいという地理的制約も抱えています。

一方、IT業種は、常時多数の現場人員や大量輸送を必要とせず、少人数・高スキル人材による高付加価値型の初期運営が可能です。
事業初期から全国・海外の人材をリモートで確保できるため、地域の人口規模に依存せずに競争力を確保できます。
ここで重要なのは、リモート人材は地元雇用の代替ではなく、地元雇用を育てるための成長加速施策であるという点です。

具体的には、初期フェーズでは県外人材や外部パートナーと協力して短期間で事業を立ち上げ、サービスやプロダクトを市場投入します。
事業が成長すれば、運営管理・顧客対応・地域パートナーとの協業・イベント運営・拠点管理など、宮古市内に物理的かつ発展的な存在が必要な職種が増えていきます。
その結果、地元での直接雇用や移住者が増え、拠点都市としての集積効果も生まれます。

つまり、製造業は人口と立地条件の制約を強く受け、雇用や定住人口を長期的に維持するのが難しい構造であるのに対し、IT業種は地域の人口規模や輸送条件に左右されず、成長とともに地元雇用を着実に増やせる産業構造を持っています。

また、新規工場稼働による製造業は、需要の変動に細かに対応できないというデメリットを抱えています。
昨今、様々な流行が見られます。SNSやメディア等を中心に、「流行りモノ」が次々と生まれています。
記憶に新しい(もう古い?)のは、製造業というわけではありませんが、タピオカ店の爆増と衰退です。
流行り廃りというものは、ほとんど生モノと同じく、盛者必衰なのです。
せっかく大きな工場を作り、たくさんの労働者を誘致しても、需要が薄まれば元の木阿弥です。
そもそも、工場というものは建設自体に莫大な資金が必要であり、いくら規模の大きな地方自治体だとしても、一つの地方自治体レベルの資金力では実現が難しいのです。

それならば、何がベストなのか。

やはりそれは「IT」です。
ホラー映画のほうではありません。とても素敵な映画ではありますが。

「ITなんてもちろん知ってるよ!」
という言葉が聞こえてくるので、おふざけは置いておいて、なぜ宮古には「IT」との相性が良いのか。
それをご説明させていただきます。

宮古 × ITの可能性

宮古市の平均年齢は53歳(調査時点)であり、全国と比較しても高齢者の非常に多い市町村です。(尤も、高齢者比率の低い地方自治体は東京23区くらいだと思いますが。
そんな宮古という場所とITの親和性に疑問を持つ方も多いと思います。

確かに、宮古市内をターゲットとした商売の分野として、ITはほぼ確実に相応しくはありません
高齢になると、新しいことを覚えるのが困難になっていくのは生理的摂理であり、仕方のない当たり前のことです。
これを高齢者の責任にするのは、本質的ではないですし、誤りとも言えます。

では、ITはダメなのかというと、全くそんなことはありません。
むしろ、最適なのです。それはなぜか。

市場ターゲットを「海外」にするとデメリットがないからです。

それはどういうことなのか。
宮古市内向けの商売を充実させても、宮古市内でお金の流れを循環させるだけであり、市の税収も増えませんし、宮古市内で完結する商売ならば、県外から人を集める、子ども(ないしは、若者)を増やすなんてことがそもそもできないのです。
ちなみに、市の税収について言及したのは、少子化と並んで「高齢化」も深刻な課題だからです。高齢者が増えるのは決して悪いことではありませんし、医療が発展してきた証左です。
しかし、医療や介護にかかる費用は年々増えてきていることは事実であり、このままでは年金制度や国民皆保険制度が崩壊するということは、様々な学者や政治家の方々が口を揃えて発信していることです。よって、高齢化のほうも無視することはできません

話を元に戻しますと、要するに少子高齢化の課題を抱えている地方には、その圏内で経済を回し続けるサービスは成立し得ないということです。
だからこそ、宮古市では、海外市場をターゲットとしたITビジネスが有効なのです。

IT分野というのは、需要の変動に対し非常に強力です。
昨今では、Web2時代からWeb3時代となり、AIやブロックチェーン技術が台頭してきました。
しかし、それによってIT分野の著名企業が倒産した等という話はほとんど聞きません。
IT分野の企業は他分野に比べて、その時代に合わせたアップデートが比較的容易に可能だからです。

まずは少数精鋭で地盤を固めながら、大きな収益を上げていく。
そして、対応分野を徐々に広げていく。
そうやって、県内のみならず、日本国内においてトップ企業と言われるレベルになれば、宮古市で生まれた若者が上京する理由が限りなく少なくなりますし、市が得られる税金は膨らみ、高齢化に備えた医療・介護も充実させることができるのです。

先人が築き上げ続けた素晴らしい街、宮古

もちろん、それは簡単な道ではありませんし、必ず成功するということはありません。
しかし、私の人生をそこに全力で賭けていくという、私自身の行動は続きます。
たとえピンチが何度訪れても、この温かな街「宮古」が守ってくれるという心強さがあります。
何十年と過ごしてきた愛する故郷であり、私の人生そのものと言っても過言ではありません。
そしてその「宮古」は、人生の先輩方であるご高齢の方々や、もっと時代を遡りたくさんのご先祖様方が、みんなで作り上げた大切な場所です。

そんな「宮古」を全力で守りたい
「宮古」を未来永劫に残り続ける素敵な場所にしたい。

「宮古」は観光地の魅力も素晴らしいですが、「宮古」の良さをアピールできるのは観光だけではありません。
そういった、新たな企業の台頭と活躍もまた、「宮古の光」を灯し続ける一つの方法なのです。

そしてそれが、私が故郷である「宮古」に恩返しができる最適な方法なのです。

宮古 × ITは市内循環においても実はそんなに相性が悪くない説

実は、宮古に帰省した時にふと思ったことがあるのです。
それは、マイナンバーカードの存在でした。
一見、高齢者の多い宮古では普及困難なものだと勝手に思っていました。

しかし、帰郷した私が見たのは、ご近所同士で助け合って、マイナンバーカードの申請をする高齢者の姿でした。
わからないならわからないなりに、親戚近所で教えあって、こうすれば良いらしい、ああするとスムーズに申請できるらしいと、助け合っていたのです。
私は衝撃を受けました。いや、尊敬していたはずの宮古の高齢者を侮っていたのです。
これを受けて私は大反省しました。猛省しました。高齢者だってITを扱えるのだと、まざまざと見せつけられました。

都会にはない、宮古を始めとした地方にはあるもの。
それは、地域ネットワークでした。
若者がネットで検索したりして集める情報を、高齢者は地域ネットワークで「検索」し、活用していたのです。
都会ではこんなものはありません。隣に住んでいる人すらよく知らないというのが常識となっている都会ではあり得ないことなのです。

確かに、高齢者が新しいことを覚えるのは難しいものです。
私の父も、齢70をもうすぐ超えますが、最初はスマホをおっかなびっくり使っていたと言っています。

しかし、案内もしくはコーチングをしっかりすれば、ITを扱えるのです。
器用に、完璧に扱う必要はありません。
扱えれば、マイナポイントも貰えますし、保険証や身分証として扱えるのです。

私は昔の恥を忍んで。私自身の過去の思考の過ちを差し置いて、声を大にして言います。

と。
やはり、経験を積み重ねてきた方々は適応力が違います。
これが、宮古が「元気がなくなってきた」にも関わらず、しかし「力強い」ことの証左でしょう。

災害列強、宮古

私が人生を捧げて故郷の宮古を再度選んだ理由はもう一つあります。
それは、「災害に対する強さや経験」です。

昨今、首都直下型地震は今後30年以内に70%の確率で発生すると予測されたり、南海トラフ地震は今後30年以内に80%の確率で発生すると予測されています。
つまり、東京を始めとした日本のほとんどの地域は、今後30年以内に大災害に見舞われるリスクが非常に高いということです。
首都直下型地震や南海トラフ地震が発生した場合、首都である東京は本当に安全なのでしょうか?
または、東京以外の地域も、安全だと言えるのでしょうか?
私は、この答えはNOだと思っています。
今、首都直下型地震が東京で発生し、大津波が発生したと仮定すると、災害対策がある程度充分に取れているとは全く思えません。これは、東京を批判しているのではありません。圧倒的に、実経験が不足しているのです。
東日本大震災ですら、田老のある人は「津波を見る」と言って高台の防潮堤に登り、命を落としています。
宮古の人にそれを言うと、そんな考えはあり得ないと皆言います。津波の恐ろしさを誰よりも身近に知っているからです。私も、2011年3月は大学入学直前であり、宮古にいました。静岡で働いていた姉が宮古に帰省していて、ちょうど、二人で宮古のカラオケに行っており、姉が歌っている最中でした。
まるでサーフィンをしているかのように地が揺れ、しかもその揺れは横に揺れているというより、縦に長く、八の字を描くように大きく動いていました。
当時、私は地元でも著名な田畑ヨシさんの『命てんでんこ』を覚えていました。
だからこそ、冷静に判断し、カラオケ店の店員さんが「お金は要らないので逃げてください!」という言葉を聞いてすぐに、当時、宮古市魚菜市場でパートをしていた母の元に姉と一緒に走り、母を連れて、高台にある市内の遠縁の親戚の家に駆け込みました。
当時、私の父は田老漁協で働いており、海のすぐ近くで働いていたため、心の底から心配していました。
母、姉、父、私という4人家族のうち、私を含め3人が一緒にいる中で、海岸で働いていた父のことが気がかりで仕方ありませんでした。
もちろんのこと、当日に家に帰ることはできず、地震発生は昼間だったのにも関わらず、歩いて帰れる距離でも、津波が来る道路が閉鎖され、帰ることはできませんでした。
私は、津波を直接目撃しました。ドーンというとても大きなもの同士がぶつかる音がして、それが津波の音だということが信じられませんでした。
道路閉鎖が解除され、かろうじて津波の被害が極小だった母の車で実家に戻りました。
父は、キョトンとした顔で、私たちを迎えました。父曰く、私たちは津波で死に、一人になってしまったのだと思っていたようで、父に会えた瞬間、自然と涙がこぼれました。

私事が長くなってしまい申し訳ありません。
もちろん、今もなお、日本国政は災害対策を強化していると思います。今後30年の中で、より強化していくのだと思いますが、課題は山積みだと言えるでしょう。

しかし、宮古は圧倒的に違うのです。

宮古は東日本大震災を通して、つらい痛みを味わいました。
ですがそれ以上に、災害対策において世界随一だと感じるようにまで成長しています。
田畑ヨシさんの『命てんでんこ』から東日本大震災の実体験を経て、昭和三陸地震を知らない宮古の若者ですら、津波の恐ろしさ、そして、どうすれば良いのかというのを自然と考えるようになっているのです。

元々、現在宮古市と合併されている旧田老町の海岸に配置されていた防潮堤、防波堤は世界随一とされていました。

しかし、東日本大震災で発生した大津波は、その防潮堤、防波堤を突破して、街の人々を襲ったのです。

幸いにも、様々な県外の方々からの復興支援もあり、今では、以前よりもさらにレベルアップした防潮堤、防波堤が整備されており、それは田老地区だけでなく、宮古市の沿岸全域に設置されています
これをドラゴンボールで例えると、以前の防潮堤で既に「超サイヤ人」だったのに、「超サイヤ人ゴッド」に段階をすっ飛ばして進化したようなものです。
これならばどのくらい強いか、県外の方でも想像がつくかと思われます。(そもそもドラゴンボールを見てないという方はごめんなさい)

確かに、過去の震災からの学びにより、日本全国で対震災力は高くなっていると思います。
しかし、宮古には「生(ナマ)の経験」があるのです。
日本全国でも対震災力が高くなっていることに加えて、宮古はより高水準な対震災力を持っているのです。
いずれ発生するとされる首都直下型地震や南海トラフ地震に対しても、より最適な対応ができるようになっていると感じています。
先にありました、カムチャツカ半島付近を震央とする津波が観測された際も、誰よりも早く、そして冷静に、宮古の人々は避難を始めました。もう、「津波を見よう」などという方はいませんでした。命を守ること。これを大前提として、自分に何ができるのか、避難所に着いた後は、他人のために何ができるのかすら考えることができていたのです。
これを、津波に強い街と言わずしてなんと言うのでしょうか?

もちろん、震災の影響がほとんど出ない地域というのも、日本にはあります。
そういうところを本拠地とすれば良いのではという返答が届くのは大いに想像がつきます。
ですが、震災などの災害というのは、「いつどこで、どのように来るのかわからないし、絶対に来ない保証はないもの」です。
ですから、災害が起こった際にどのような備えをしているのか、という点が最も大切なのです。

そしてそれが、宮古にはあるということです。

コロナ禍がもたらした功罪

もう一つ、宮古でIT分野を進める理由があります。

それは、「リモートワーク」による繋がりやすさ」です。

世界を襲ったCOVID-19は様々な害を与えた半面、功罪がありました。
リモートワークを強制的に推進することができた、という面です。

「ビジネスの中心地である東京にいなければ、トップ企業にはなれない。」

昔は確かにそうでした。東京に本拠地を構えていなければ負ける社会でした。
しかし今は違います。どこにいても、世界中の人々と繋がりを持てる、コミュニケーションすることができるようになりました。
それは奇しくも、コロナ禍という絶望の詰まったパンドラの箱に残った「リモートワーキング推進」というエルピス(希望)だったのです。

東京にいなければならないと思い込んでいる方々にお伝えしたい。
家賃が高く、物価も高い。人混みに揉まれて乗らなければならない電車。しかも、女性は痴漢の恐怖、男性は冤罪の恐怖に晒されながら乗る地下鉄。
排気や下水道臭い歩道。ゴキの恐怖。街中に散乱するゴミに辟易とする日々。

もちろん、YESという答えの方もいると思います。
東京は非常に住みやすい街です。
しかし、NO、もしくは答えが出ない方もいるのではないでしょうか?
もう一度言います。

最低賃金ワースト5位の県、岩手

と、ここまで東京に固執しなくても良いのではないかという話をしましたが、もちろん東京にいるメリットはあります。

東京の最低賃金は全国で常に最高値です。物価も高いが賃金も高い、というのが東京のイメージなのではないでしょうか?

そして、我が岩手県は、ワースト5位の最低賃金です。
え、それなら宮古は論外なんじゃない? という言葉が聞こえてきそうです。

確かに岩手県の最低賃金は安いです。
ですが、海外をターゲットにしたITビジネスもしくは、Elun Labsが事業内容に含む、県外をターゲットとしたエンタメビジネスに共通して言えることがあります。

それは「岩手県の最低賃金とElun Labsは因果関係がない」ということです。
海外をターゲットとしたIT系ビジネスにおいて、成果に対する報酬は県の最低賃金とは関係なく支払われるべきであり、Elun Labsを大きくしていった暁には、東京並みもしくはそれ以上の賃金を従業員に支払いたいと考えています。
要するに、Elun Labsが岩手の最低賃金を引き上げるのです。

これは、市場が海外メインだからこそできることです。
内需のみでは、市場の成長幅にどうしても制限ができてしまいます。

外需メインだからこそ、県の最低賃金とは無関係に、そして何ら制限なく実現できるのです。

宮古からWeb3・ブロックチェーンの革新技術を

以上で、宮古でITを中心とした事業を展開する理由はわかっていただけたと思います。
しかし、それでは何をやるのか。

結論からお答えします。

です。

おそらく、宮古の方々はブロックチェーンなんて知っているほうが珍しい、というより、知っている方はほとんどいないと思います。
なんなら、その手の業界の方やエンジニアの方々以外なら、東京でも知っている方はごくわずかだと思います。
しかし、暗号通貨を始めとするブロックチェーン技術は海外ではいわゆる「激アツ」な分野です。

最近では、暗号通貨ビットコイン(BTC)の時価総額が、アメリカのビックテック企業である、GoogleやAmazonの時価総額を上回るといった事態が起こっています。
あのGoogleやAmazonですよ?
もはや世界で敵無しとも言われることのあるGoogleやAmazonの時価総額を上回っている

これは、単発的に、一発屋的に起こったことではなく、今後もビットコイン以外の様々な暗号通貨の時価総額も、最大手上場企業の時価総額を上回っていくことが予測されています

未だに、日本国内におけるWeb3およびブロックチェーン分野は始まったばかりというか、始まる前というところです。
各社非常に頑張っていると思いますが、日本国内におけるビットコイン保有者は日本の総人口の約4%程度と推定されています。
それほどまでに、まだ日本に浸透していない、まだ開拓されていない最先端技術であるということです。
昨今では、日本ではAIのみが持て囃されはじめている印象ですが、AIはかなり昔からある分野であり、少し流行遅れと言わざるを得ません。
もちろん、だからといってAIが遅れた技術だということは全くありません。今も熱い分野ではあります。
しかし、「それなら今からAI分野に参入しよう」というのは、世界レベルで考えるともはや遅いのです。

AI分野では、OpenAI社やGoogle社など、既に強い会社が取り扱っており、そのレベルも既に高いどころか、飛躍的に伸びていっています。
その状態でこれから開始するとなっても先行者有利の状況であり、劣化AIを作ることになるでしょう。

もちろん、汎用的AIではなく専門AIならばまだまだ開拓のチャンスがあります。
しかし、それらもゆくゆくは既存のビッグテックがカバーしてしまうでしょう。

だからこそ、ブロックチェーンなのです。
だからこそ、Web3なのです。

日本が本格参入するにまだ間に合うのが、この分野なのです。

それを、ただでさえIT企業の少ない宮古で始めたらどうなるのか。
先に挙げさせていただいた、トヨタ自動車が愛知県豊田市を大発展させたように、Elun Labsが宮古市を大発展させることができるかもしれないではありませんか。
Elun Labsは、宮古市を世界初の少子化高齢化脱却都市にし、その都市モデルを日本国内に伝播させ、半ば諦観されている少子化問題を本気で解決したい
そのように思っております。

何度も申し上げる通り、必ず成功するとは言えません。
ビジネスは基本的に生モノであり、必ず成功するビジネスなどありません。

ですが、ここ「宮古」で始めることで、可能性はグッと高くなる。
「宮古」という、人々の心が特に温かな、素晴らしい街で始めることで、少なくとも私は、皆さまが想像できないほどの力を与えてもらえる
そう、確信しています

そして、宮古から革新技術が生まれ、日本を支える大きな柱となる。
それを信じて、進み続けたいと思います。

ぜひ、応援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

Elun Labs 畠山 智裕

Elun Labs 代表者紹介

畠山 智裕
Tomohiro Hatakeyama

Producer | Developer | FOunder

岩手県宮古市崎山出身。岩手県立大学在学中に起業し、ゲーム開発事業、芸能事業を開始。岩手県立大学院ソフトウェア情報学研究科を修了(ソフトウェア情報学修士号取得)後は、株式会社アカツキに就職。同社のモバイルゲーム事業にてオリジナルIPを担当。その後、グリーホールディングス株式会社へと転職。同社子会社の株式会社WFSにてオリジナルIPを含め様々なIP作品に携わった後、株式会社RK Musicへ異動。同社のVTuber事業のアーティストプロデュースに従事し、2025年10月に独立後、Elun Labsを立ち上げ今に至る。

詳細情報

社名合同会社Elun Labs(Elun Labs LLC.)
設立2025年10月22日
代表者畠山 智裕
所在地【本所在地】
〒027-0097
岩手県宮古市崎山7-2-15 合同会社Elun Labs
事業内容Web3開発事業、エンターテインメント・アプリケーション開発事業、地方創生事業

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